親子留学(子連れ留学)はどう変わる?
コロナ禍になり当然留学者は減少しました。
しかし、当初は全く渡航できなかったもののコロナ禍でも徐々に留学を受け入れる国もあり、
現在は行ける国が増えてかなり戻ってきた印象を受けます。
社会人留学は回復しても、親子留学についてはどうなのでしょうか。
子供の健康は親自身の健康よりもっと心配だし、
コロナのような今まで想像できなかったことが起こると余計に気になるものです。
それでも親の仕事の都合で子供も連れていく場合は、増えていくでしょう。
そして子供に英語を身に付けさせたい、海外体験を学ばせたい,
という子供の教育目的の親子留学は、
ここ十数年で急激に増えていました。
私が子連れでカナダへ留学した18年前はそれほどなかったですが、
今は珍しくもなくなりました。
コロナの影響で暫くは留学市場は停滞していましたが、それもすぐ回復すると思います。
近年の親子留学への関心の高まりを見ていると、
親の熱心度とインターネット環境の充実度でこの面ではハードルが低くなっています。
親子留学の費用対効果
親子留学は本当に準備が大変です。
行くことを決めてしまえば、やるべきことを順番にやっていくだけですが、
計画する段階で一番気になるのは、莫大な費用に対する子供の英語力ではないでしょうか。
「とてもお金がかかるけれど、子供は本当に話せるようになるの?]
「払うお金に見合う英語力が身につくの?」
最も正直な疑問と思います。
子供の年齢と留学期間。
1-4歳の幼児が短期間留学しても英語力はほぼ意味ないです。
デイケア(保育園、幼稚園)が必要な年齢は日本の倍以上の保育料がかかります。
小学生になっていても学校の送り迎えに人を雇わなければならない場合もあります。
親が学校に行っている場合は迎えに行けないですし。
これらのことは留学エージェントのwebサイト、体験者のブログ、SNSで得られる情報ですね。
そのためここには私が書く必要はないと思いますが、
言いたかったことは、身につくのは英語力だけではないので、
莫大な費用と効果としての子供の英語力を考えなくてよいということです。
親子留学の目的は何だったのか。
結論、結果としての英語力は二の次。
子供の英語力以外に得られるものがたくさんあって、
行かなければよかったとは決して思わないものです。
突然の海外環境の中で子供が1日1日と変わっていく姿をそばで見ることは、
英語力アップよりも親としてグッと心に響きます。
子育て体験を数倍濃いものにしてくれました。
現地の子供たちどうしの付き合い、親どうしの付き合い、子供の喧嘩、仲直りの仕方、生活習慣、
どれをとってもプラスになるものばかりでした。
子供が泣く日もありました。
それでも帰国してトータルで子連れ留学体験というものを見れば、大したことではなかったのです。
日本にいてもそういう体験はあると思います。
以下は、先日書いた子連れ留学のその後の記事です。
間違いなく、親子留学によって親と子の人生にプラスの影響が得られます。
結果を英語力と海外生活体験とだけ見ず、もっと子育てのなかの一つのイベントとしてみる素晴らしい体験なので、
親子留学をそんな大きな概念ととらえるとよいと思いますよ。