親子留学

親子留学を振り返る。空の巣症候群、子育ての終わり。

親子留学の影響は

引っ越しのためパッキング前にできるだけ荷物を減らそうと、

片付けをしていました。

今はカナダにいる息子の荷物をどうしたものか。。。

元々、整理整頓好きなので今さらそんなに捨てたり人に譲ったりするものはないのですが、

それでも手離せないものがあります。

 

子供の保育園~小学校時代の作品。

どこの家庭も同じ問題を抱えていると思いますが、

保管しにくい形状の粘土細工、紙細工、大きな画用紙に描いた絵、

版画などなど。

写真にとってデジタル保管後、処分するのが一般的。

それは今までやってきているものの、

それでも捨てられないのが1-3歳時の保育日誌と小学校の時の作文。

 

特に作文は読みふけってしまいました。

不思議だったのは、親子留学時のカナダの話はいっさい何も出てこなかったこと。

その代わり、

帰国後に私と二人で行ったカナダ以外の海外旅行の話はたくさん書かれている。

本当にたくさん。

カナダも彼の記憶に残っているのですが、

作文に書くほど特別なことではなかったのでしょうか。

 

 

親子留学は、彼の教育のためではなく私の留学に連れていったスタイルでした。

帰国後しばらくは親子の会話は英語でしたが、だんだん減り、

いつの間にか日本語に変わりました。

日本の学校、特にサッカー部での活動に没頭し、

公立の中学、高校、私立大学と、

一般的な受験を経験しました。

英語は好きだったようで成績もよかったですが、

将来海外へ行くようなそぶりは全く見えませんでした。

それでも、海外へ行くと急に言い、旅立っていきました。

 

親子留学の影響はなかったのか?

海外旅行の影響なのか?

結局よくわからないままです。

親子留学、子供のための教育移住は最近盛んになっていて、

実際たくさんの方が海外へ行かれています。

 

でも、

親子留学後、教育移住後、子供たちはどんな大人になったのか、

どんな20代、30代になったのか、

まだあまり見かけることはありません。

もちろん多くいらっしゃると思いますが、

どう育っても、親子留学したからと言ってそれは子供の過去の経験でしかなく、

重要なのは大人になってどんな生き方をしているのかだと思います。

あまりそんなことはニュースにもならないのかな。

私は知りたい!と思ってしまったけれど。

 

息子がカナダへ渡ってしばらく経ちますが、

ほぼ連絡を取っていないこと、

それと教育移住の話をネットで見かけるようになったこと、

引っ越しのため息子の幼いころの作文を読んだこと、

これらがきっかけで今日はちょっと深く考えました。

 

親は、子育てはどこで終わったと判断するのか。

大学(高校)を卒業したとき

家を出たとき

就職したとき

 

自分の子育てが成功したかどうかと言うのは、

私自身が死ぬ時かなと思います。

 

私と息子がカナダへ渡った18年前、

私の母は余命2ヶ月と宣告されたときでした。

母親が亡くなる前、こう言ってくれました。

「私の子育ては成功したよね?」

もちろんYesと答えましたが、本音は違います。

「成功と言ってもらえるほどいい娘ではなかったと思う。」

 

親に話していないことも多くある。

余命2ヶ月の親を残してカナダへ行くこと。

何も後悔していないけれど、自信を持って私はいい娘です、とは言えない。

 

 

でも親に子育てが成功したと思わせることができれば、

それは成功なのでは?と今は思います。

私の息子はどうかな。

子育ては終わったと思うけれど、

成功したかどうかがわかるのは私が死ぬ時かも。

 

息子がカナダに行った初期の頃は私は空の巣症候群だった気がします。

(空の巣症候群:子育てを終えて急に寂しく、虚しくなるような気持ちになってしまう)

1年以上経って、ようやく出口が見えた感じ。

 

今は仕事と夫と自分自身の楽しみで毎日を過ごすことができていると感じられるようになりました。

引っ越しとブログを始めたことがよかったかも。

 

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