enoughはポジティブな意味か?それともネガティブ?
辞書の意味はこちら → https://eow.alc.co.jp/search?q=enough
結論から言えば、ポジティブとネガティブ両方の意味で使える単語です。
しかし、「十分な、足りている」という意味で学生時代の授業で習って以降、
自分勝手ですがほとんどがポジティブな意味で例文を覚えた記憶があります。
「enough time」「enough money」は、
「十分時間があるよ」「お金は足りるね」とか。
「十分」といわれると、「100%足りている」という意味に頭の中で自動的に変換され、
ポジティブな意味だけを記憶するようになっていました。
Good enoughの使い方
「good enough」の意味もそんなふうに100%いいよ、みたいなことだと思っていた時期がありました。
でも本当は「それで十分だよ」という「まあそれでいいんじゃない」という意味で、
100%完璧!では全くない。
よくよく見ると、
enoughの辞書の3つ目くらいの意味には「まあまあ」「まずまず」ときちんと書いてありました。
今、調べればgood enoughは「まあ、それでいいよ」であることはすぐわかるのだけれど、
思い込みって怖いなと思います。
何が怖いかというと、
長年英語を使っていると、どこにこんな思い込みが潜んでいるのかわからなくなることが怖い。
しっかり最初に勉強していれば将来こんなことにはならないのかもしれないけれど、
習う単語の意味を全て覚えていられるかというとそうではないし、
重要なポイントだけ抑えていくという勉強スタイルが多い中、
落とし穴にはまっていることに気づかないことがよくあります。
知らないと、「You are good enough」と言われて大喜びしてしまいそうです。
Not enoughの使い方
反対に「not enough」と聞くと、「十分ではない」という意味で → 全然よくないよ、といわれていると捉えてしまっていた時期がありました。
本当は「少したりない」という意味に近いと思います。
でもなぜか完全否定されたようにネガティブな気になってしまう。
今考えると先ほどのgood enough の意味といい、
当時の私は両極端的な考えなのか。。。
普段の生活で、
レアチーズケーキを作っていて数時間冷やし固める時に早めに冷蔵庫から出してしまい、
This cheesecake is not solidified enough.
まだ固まっていないみたい。もうちょっとだね。あと1時間くらいかな。
というように使えます。
それでも、
you are not good enough.
と言われたら、あなたはまだまだね。とがっかりするか、もうちょっとねと捉えることができるかもしれないけれど。
一番いいのは、頭の中で日本語に切り替えず、英語のままenoughのまま意味を理解するのがベストです。
That's enoughの使い方
これは先ほどような勘違いを持ったことがなくて、
「もういい加減にして!」とか「もうそれで十分でしょ!」
という正しい意味でずっと使っています。
海外ドラマでもよく聞くセリフです。
喧嘩をしている二人を止める時に第三者が「That's enough!」と言って
止めに入るシーン。
私は子育て中によく使っていました。
ゲームのし過ぎ、おやつの食べ過ぎなど使えるシーンは多かったと記憶しています。
カナダで息子とホームステイをしていた時、
デイケア(保育園)でよく聞こえてくるフレーズでもありました。
子供どうしの喧嘩、言い合い時に何度も使っていましたね。
思い込みが間違っていることにいつ気づく?
よほどでないと、あらゆる思い込みに気づくのは難しい。
英単語の覚え間違い、本来の使い方と少しずれた使い方をしている、文章中の意味の取り違え、
思い込みはあらゆるシーンに隠れている気がします。
きっと今でも気づいていないことが多くある。
今は学校に通って専門的に英語学習していないので、
自らの生活の中、独学の中で気づくしかない。
そのためにもいろんなことを英語でライフスタイルに取り入れて
その”気づくチャンス”を増やすことも大事と思っています。
思い込みには気づかずに一生終えることもあるかもしれないけれど、
全ての思い込みを取っ払わなくても十分コミュニケーションは取れます。
ただ、小さな気づきのチャンスを取りこぼさないように
生活の中でアンテナを張っていたいですね。