親子留学

【カナダ親子留学】親子留学で成果を出したい3つのこと

何のために親子で留学するのか?

① 親の留学に子供を連れていく。

② 子供に英語を身に付けさせたいため親子で留学する。

 

私は①でしたが、②のために親子留学するケースもよくあります。

どちらのケースでも子供を海外へ連れていくということは、教育環境が変わるということです。

数ヶ月の短期間であろうが、数年にわたる長期間であろうが関係ありません。

子供も自然と英語が身につきますが、

子供の年齢、住居環境、親子の会話など様々な要因によって話せるレベルには差が出ます。

2、3歳の幼児であれば、まだまだ日本語もあやふやですし、

海外で親子だけで住むのであれば家の中は日本語会話になる可能性も高いです。

と、ここまで書いただけですが、

親子留学の目的のひとつに子供の英語力習得になっていますよね。

子供の英語力は二の次でOK

しかし、英語力は親子留学の最優先の目的でなくてよいと思うのです。

英語を勉強するのに時期は早いほうがよい。

私は基本的にこの考え方に賛成です。

しかしそれは日本語が話せる前提です。

将来、英語が使えるだけで情報収集能力は数倍に跳ね上がります。

日本という国で生まれ育ったので日本語メインに成長するのは仕方ないですし、

小学校で英語教育が始まってしばらく経ちますが、

それでも他国のように2か国語スムーズに使えるようになる環境になったか?

というとまだまだです。

 

だったら、ある程度身の回りのことが自分でできる年齢になったら、

留学して英語を学び始めたほうがよいのでは?となるかもしれませんが、

英語は学びたくなったらいつでも学べる、

留学しなくても学べる、

というのが私の考えです。

英語力よりも、世界には日本人以外の人もいるんだよ、ということをまず知ってほしいと思います。



子供に教えたい3つのこと

子供に教えたいこと、イコール親子留学の成果として出したいことです。

 

1つめは、先ほども書いた通り、

世界には日本人以外の人種がある、

日本語以外の言葉がある、

世界は日本だけではない、

ということを子供に教えること。

まずいろんな人を見ること、他人を受け入れること。

その中で自分の意見をしっかり言えること。

できそうなことなのですが、

子供が海外の子供たちとの生活の中で自分の意見を言えるようになることが意外と難しい。

ゲームの取り合いでうちの子供は言いたいことが言えなかったらしく、

私に言いにくることが何回かありました。

日本でもありがちですがね。

 

2つめは、親子の会話を英語にすること。

日本語での会話は日本に帰ったらいくらでもできます。

私は海外にいる間は英語に切り替えることをお勧めします。

初めは子供はなんで日本語話さないの?と不思議がったり、

もしかしたら嫌がるかもしれません。

親に対して英語を話すことを極端に嫌がる場合は様子を見たほうがいいです。

 

私たち親子はカナダへ到着後初めは日本語で話していました。

1ヶ月経つと子供はすこしずつ聞き取りができるようになったようで(デイケアでの様子を聞いたところ)、

デイケアで相手の言うことを理解し始めたころ、私が子供に話しかける言葉を英語に変えました。

子供は日本語で返してくるのですがそれも数週間だけで、

ある日突然子供は英語を話すようになりました。

 

子供の英語力を期待したいのではなく、

将来、私たちの周囲に日本語以外の言葉を話す人がいる場合は、

私たちも共通の言語で話すべきだということを知ってほしいからです。

当時、そんな意図があるとは子供は理解していませんけどね。

 

3つめは、子供の記憶に残るようなよい思い出を作ること。

これは帰国してからでもいいんですが、

帰国後、折に触れて海外にいた話をすればよいだけです。

海外に数年間住んでいないと、子供は忘れると言われています。

その通りですが、帰国後に海外で撮ったビデオや写真を見たりすることで、

子供はそれを記憶します。

大きくなったら本当は全く覚えていないけれど、

写真があるから覚えているような気になっていることが多いです。

 

海外での思い出というと、海外でしかないイベントなどを親は思い浮かべることが多いかもしれませんが、

親の思いに反して子供は親が思いつかないようなことを記憶にしっかり刻んでいます。

覚えていなくてもいいようなことを意外と覚えています。

盛大なパーティは覚えていないのに、

ある日私がずぶぬれになったとか。

それでもいいと思うのです。

あの時は、こんなことがあってずぶ濡れになったんだよね、と

後で補足すればそれが思い出に変わっていく。

親のフォローによって海外での生活が楽しいものだったとずっと覚えておいてもらうこと。

親子留学を終えて帰国したあと数年が大事な時期だと思います。



英語力より大事なもの

親子留学は費用がかかります。

費用対効果を費用対子供の英語力と考えないほうがよいと思います。

留学しても子供は英語が話せるようにならないのか?ということではありません。

ある程度の期間があれば、親も子供も話せるようになります。

しかし、それ以上に海外での生活体験が子供の教育と将来に大事なことであるのは明らかです。

 

カナダに着いた初日の晩、

5歳の息子が一晩中泣いていたことは忘れません。

でも次の日はもう笑顔だったのが救いですが、息子なりに環境の変化を受け入れてくれたと思います。

ホストファミリーとデイケアの協力なしではうまくいかなかったとは思いますが、

子供に何が起ころうとも、親が全力で守ればどんなことも乗り越えられるものだと思います。

 



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